犬連れでの神社参拝は大丈夫なの?
という質問をたまに頂きますので本記事にて詳しく回答させて頂きます。
確かに
「犬連れ禁止」
とはっきりと明言している神社は少ないですが、神域に犬を連れて良いのか躊躇う方も多いでしょう。
今回はそんな疑問にお答えいたします。
犬連れでの参拝が良いか悪いかは神社によって異なる
犬連れでの参拝を許可している神社もあれば、犬連れNGの神社もございます。
ですので犬を連れて行きたい場合はその神社に事前確認をすることです。
犬連れ参拝歓迎で有名なのは青梅にある御嶽神社でしょうか。
お犬様伝説があったり、お犬様信仰が今も残っている神社は犬連れ歓迎のところが多いです。
早く着いたので御嶽神社を参拝。お犬様神社らしく、犬連れの参拝客が多い。 pic.twitter.com/gerxDRMz
— Yoshio Mori (@yoshiwo440mori) January 8, 2012
ただし、犬連れ歓迎よりも犬連れを禁止している神社の方が体感的には多いです。
その理由については事項にて説明していきます。
椿ちゃんと初めて吉水神社へ!
犬連れさんいっぱいで飼い主も幸せでした(◍¯﹃¯◍) pic.twitter.com/HN3c0fwRG2— 白柴*椿 (@tsubaki__1222) January 3, 2022
神社が犬連れでの参拝を禁止する理由
犬は不浄の存在だから
犬は社交的で人との触れ合いが多い存在です。
ですので同じく、不浄の存在である人間からの穢れをもらいやすいのです。
よく神社では猫を見かけますが猫は犬と比べ警戒心が強く、近寄っても逃げてしまう個体が多いですよね。
誰彼構わず尻尾を振って飛びつく、といったようなフレンドリーな個体は稀で穢れも少ないのです。
ですので神社には猫が多く住んでおり、それを神社側も受け入れているわけです。
その一方で犬はというと一部の犬を除き、基本的には人が大好きで家族だけでなく、見ず知らずの人間にも簡単に心を開きます。
特に洋犬はその傾向が強いですね。
これは犬の持つ長所ではありますが、接触が多いからこそ人の持つ穢れももらいやすいのです。
ですが犬以上に不浄の存在とされているのが人間です。
人間は欲が強く、その欲に振り回され人道に反するような行為を平気でしてしまいます。
それゆえに神様から見たら人間は不浄の塊なのです。
ですが人間は自らの意志で不浄を落とすことができます。
それは入浴だったり
手水舎にて手や口を清めたりなどですね。
そして参拝前に身を清めるのはマナーの一つとして知られております。
不浄をもらっても不浄を落とすのも容易だからこそ、人間は不浄の存在でありながら神社への参拝が許可されているのです。
ですが犬はそうはいきません。
入浴も人間と違って毎日とはいきませんし、お風呂嫌いの犬も多いです。
更に犬は「不浄」とされているものが大好きな存在です。
例えばミミズの死骸や汚物、泥水などを見ると喜んで体を擦り付けようとしたり、食べてしまう個体もいますよね。
これは臭気の強いものを体に擦り込ませることで自然に溶け込み、獲物に気づかれにくくするための狩りのテクニックの一つなのですが、このような習性でも穢れがたくさんついてしまいます。
また、マーキングという習性があるのも神社から嫌われる理由の一つです。
マーキングは犬にとっては需要なサインですが、神社にとっては穢れでしかないのです。
お狐様との相性が良くないから
稲荷社があるところにはお狐様がいらっしゃいます。
そして実は犬と狐は相性が良くないのです。
これも犬連れでの参拝が疎遠される理由の一つでもあります。
「犬猿の仲」と言われるように犬と相性が悪いのは猿の方では?
と感じられたかもしれませんが、パワー的には実は狐の方が相性は良くないのです。
外見は両者共に良く似ておりますが、そのパワーは実は水と油なのです。
犬の持つパワーの属性は陽そのもので非常に明るいものです。
一方で狐の持つパワーの属性は陰で非常に暗いものなのです。
両者共に真逆の属性なのでそれが混ざり合うことは決してなく、喧嘩してしまい不穏な空気を作り出してしまうと言われております。
犬が苦手な神様も多いから
犬は人間にとって最良のパートナーであることに疑う余地はありませんが、神様はそうではありません。
犬は人間のパートナーとして作られた存在であるため、人に近い神様でもあまり相性が良くないのです。
犬は人間にとっては友好的ですが、人間より力が上の存在は「人間に害をなす敵」とみなすことが多く、それは人間にとって協力的な神様でも例外ではないのです。
また、犬の神様である「犬神」もいらっしゃいますが、犬神も同じ神様からは疎遠されております。
飼い主のマナーが良くないから
大変残念なことではありますが、境内でもマナーを守らない飼い主の方がいらっしゃいます。
そんな飼い主のマナー違反が相次いだことから本来は犬連れ歓迎だったのに、犬連れ禁止となってしまった神社もあります。
三峰神社がその良い例です。
年明けてからやたら三峯神社が頭に浮かぶので機会を伺うこと約2ヶ月。
やっと本日参拝叶った。
片道約3時間半かかるので到着しただけですごい達成感…
犬連れNGになり大血川林道ヒルクライムも出来ないのでしばらく遠退いていたけど、やっぱり三峯の空気はいいね。 pic.twitter.com/kEcY3VRsXu— なみへい♪ (@namihei1101) March 12, 2022
犬連れでの参拝時の注意点
マナーをしっかりとする
犬連れ歓迎の神社に参拝する際は当然のことではありますがマナーをきちんと守りましょう。
- フンの後始末
- リードをしっかりとつける
- 犬が苦手な方もいらっしゃることを考慮し極力、参拝客の少ない時間帯に参拝する
などですね。
これを守らないと三峯神社のように犬連れ参拝を禁止されることもあるので十分お気をつけください。
【再編集】【関東屈指・犬のパワースポット】~思い出を連れて三峯神社へ~愛犬ラフが腎不全とわかり闘病生活になってしまったので、行けず仕舞いになっていたが、ずっと行きたいと願い続けていた場所。犬連れの参拝が禁止になったと知った時は、とてもショックだったなぁ…https://t.co/iZaf2sPtvp
— 樫村慧 (@kei_kashimura) February 22, 2020
武蔵御岳山の宿坊
山上には江戸時代から続く御師の家(31軒)が立ち並び、今でも宿坊が20軒以上あります。
御岳山と言えば「おいぬ様信仰」なので、犬連れの参拝者も多く、愛犬の祈祷を行える宿坊もあります。
(御岳神社の写真はHP ”御岳山の伝統と文化” より) pic.twitter.com/XmqXDPToN9— kamechan72 (@ys1152945085) September 2, 2021
参拝前にしっかりと犬を洗ってあげること。
お伝えしたように犬は不浄の存在です。
どれだけあなたが日頃気を付けていようとも、ブラッシングや歯磨き、爪切りなどをこまめにおこなっていたとしても
穢れがつきやすい不浄の存在であることには違いありません。
ですので参拝前はしっかりとお風呂に入れてしっかりと洗ってあげてください。
最後に
インターネットを見ると
「犬連れ参拝は良くない!!するべきではない!!」
という意見も多いですが、神社側が認めているのであれば問題ございません。
ワンちゃんにもしっかりとご利益がもたらされるというケースも多いので、事前に神社側に確認をししっかりとマナーを守ってから参拝するようにしてくださいね。
