今回は高尾山の蛇滝コースの紹介をして参ります。
蛇滝とは?
蛇滝は高尾山の滝修行の水行道場です。
その昔、猟師に撃たれた白蛇が今にも殺されそうになった時、そこをたまたま通りかかった俊源大徳に助けられ 白蛇はそのお礼にと、滝修行の場を探していた俊源大徳の為に滝に化身し、我が身を提供したという伝説が残っております。
コース上の特徴としては高尾山口駅から少し離れたところにあるため、人が少ないのが特徴です。
蛇滝コース
下山先が高尾山口ではないので、歩いた事がない方も多いはずです。
蛇滝までは道幅が狭く、6号路や稲荷山より険しい印象。
蛇滝より下は沢沿いで涼やかなコースです。
人通りが少ないので、ゆっくり静かに自然を楽しめます🌱#高尾山 pic.twitter.com/6TTCO9vfA4— 高尾山ケーブルカー【公式】 (@Takao_Tozan) May 19, 2022
蛇滝で滝行を行うには?
最初の数回は指導を受ける必要があります(指導料2000円)
その後、一人で行う場合は入滝料500円。
原則として年間を通し入滝できます。
事前申し込みが必要ですが、毎月17日と第一土曜日に初心者講習会あります。
詳細問い合わせは、高尾山薬王院(電0426-61-1115)へ。
受付時間
指導日時
毎月第一土曜日・十七日(御縁日)・二十七日 各日とも午後12:00より指導開始
入瀧料
入瀧指導料
高尾山にある高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさん やくおういん ゆうきじ)と…
アクセス
公共交通機関
JR高尾駅北口より、京王電鉄バス(2番乗車発小仏行き)にて蛇瀧口で下車、徒歩で約15分。
時刻表はこちらを。
マイカー
蛇滝コース紹介
蛇滝口バス停で下車します
小仏峠方面に向かって進みます。
ここから蛇滝コースに入ります。
序盤は沢沿いを進むことになるので夏場でも涼しいのが特徴です。
滝行の受付はこちらではなくもう少し進んだところにあります。
夏場はこの階段付近にはイワタバコが花を咲かせます。
高尾山では、夏でも様々な花が観察できます。
毎年この時期に蛇滝周辺で咲くイワタバコ。宇宙人みたいな雰囲気で好きなのですが、訪れるのが遅かったようで、最盛期は過ぎ今年はそろそろ終わりのようです。
夏ならではの花を探しに出かけてみてはいかがですか?#高尾山 #蛇滝 pic.twitter.com/7A9ZVsWSaT— 高尾山マガジン(高尾山ファンサイト) (@MtTakaoMag) July 30, 2021
私が訪れた時はチゴユリがあちこちで咲いておりました。
チゴユリ
山地の明るい林の下に生える多年草。ホウチャクソウとチゴユリの自然雑種であるホウチャクチゴユリは両種の中間型といった形態で、昭和59年に高尾山で初めて発見された。
季節|4月中旬~5月下旬頃
場所|1~6号路、稲荷山、蛇滝、いろは、裏高尾、奥高尾、北高尾#高尾山 pic.twitter.com/h68q1UNv1j— TAKAO599MUSEUM(高尾599ミュージアム) (@TAKAO599MUSEUM) May 19, 2022
蛇滝
こちらが蛇滝となります。
一般の方は(滝行修行者以外は)これより先は立ち入りが禁じられております。
蛇滝そのものは今から三百年ほど前に道場として整えられ、戦前から一般の人たちに開放されています。定期的に通ってくる人もいるそうです。
本日、蛇滝で滝行を体験してきました。
観光・登山の山として有名な高尾山ですが、そもそも修行の場を持つ霊山。体験すると実感度が変わりますね。
折からの雨で滝の水量も多く、想像以上の荒行で自然の力を感じました。
(道場は撮影禁止なので写真は蛇滝周辺のものです)#高尾山 #薬王院 #蛇滝 pic.twitter.com/TzWrhiddT8— 高尾山マガジン(高尾山ファンサイト) (@MtTakaoMag) July 6, 2021
青龍堂
清龍大権現が祀られております。
青龍大権現は沙伽羅竜王の八歳になる第三女です。
福玉稲荷
青龍堂の隣にあるのが福玉稲荷となります。
屋根が壊れておりこれより先は進むことができません。
福玉稲荷の先から本格的な登山道となります。
しばらく葛折の道が続きますが、急登はありません。
ただ、岩場が所々出てきますので足元には注意が必要です。
分岐1
ここは一号路と二号路の分岐となります。
どちらに進んでも良いですが、薬王院に参拝して行きたいのであれば一号路へ進む必要がございます。
左が蛇滝コース、右が一号路となります。
今回は右に進み一号路に合流しました。
一号路へ
上の分岐から間も無くして一号路に到着します。
一号路は高尾山で最も登山者が多いコースなので、ここから一気に人が増えます。
筆者取材時は平日でしたがそれでもそこそこ人がいました。
たこ杉
高さ37メートル、目通り幹囲(人間の目の高さで測った幹まわり)約6メートルの杉の木です。
分岐2
右手に進むと4号路
左手に進むと3号路に合流します。
一号路を歩いてみて人が多いな、と感じたらどちらかのコースに避難するのもありです。
ちなみに人の少なさとしては4号路よりも3号路の方がより少ないです。
男坂、女坂分岐
男坂は急な階段が続き、女坂はゆるい坂となります。
今回は女坂を選びました。
薬王院
薬王院から更に人が増えます。
薬王院の詳細はこちらの記事をご覧ください。
山頂へ
薬王院から間も無くして山頂に到着いたします。
最後に
今回は蛇滝から山頂まで至るコースを紹介しましたが、もちろん山頂まで行かずに蛇滝から引き返すというのもありです。
蛇滝は観賞用の滝ではなく、完全に修行用の滝となりますので滝の鑑賞目的で行かれる方はがっかりされるかもしれません。
ですがアクセスや水量などから滝行初心者向けの滝となりますので、初めて滝行を行うのであればこちらの蛇滝がおすすめです。
ただ滝を見るだけでは得られない自然との一体感、それによる浄化やエネルギー増強、ストレス解消など様々な効果が得られますので興味のある方は是非一度受けてみることをお勧めいたします。