神社にあるものを勝手に持ち帰ってはいけません。
何を当然のことを、と思われたかもしれませんが実は意外と神社の
- 石
- 砂
- 木の枝
などを持ち帰ってしまう方は多いようです。
神社の石や砂は神や神様の力が宿っていると信じている方は多く、お守り代わりに持って帰ってしまうようです。
ですがお守りになるどころか、逆効果になることもあります。
今回はそれについて詳しくお伝えしていきます。
神社のものを買ってに持ち帰ってはいけない理由
神社の自然物は神様の所有物だから
神社には人工物、例えば拝殿や本殿、手水舎など人間が作った人工物の他に自然産物も多くありますよね。
鎮守の森(ただし人工林も多い)、御神木
などなど。
その中には手軽に持ち帰ることも可能な木の枝や石などもあります。
ですが神社のこういった自然産物は神様の所有物なのです。
普通の石ころにしか見えないような石でも実は結界の一つとして大切な役割があることもございます。
また、神様の力や神自身が宿っていることもあります。
そのようなものを勝手に持ち帰ってしまうと、神の怒りを買う恐れがございます。
また、売り物や所有物でなければ勝手に持って帰ってもOK、と思われている方がいらっしゃいますが自然産物を自分の都合で持ち帰るのは自然破壊という悪業になってしまうこともあります。
結界の崩壊に繋がるから
先にも少し触れましたが、何の意味もないように思える石や木の枝が実は結界を作るための重要なマテリアルとなっていることもあります。
そんな結界を作り出すために重要なマテリアルを持ち帰ってしまうと結界の崩壊に繋がることもございます。
神社という神域を守るための結界はもちろん、石を一つ持ち帰っただけですぐに壊れるやわなものではございません。
ですが同じような神社の自然物を持ち帰ってしまう方が続くと、結界の力が弱まり徐々に結界は崩壊に繋がっていくことがあるのです。
良くない霊に憑かれる恐れがあるから
神社の神域には良くない霊はいないのでは?
と思われたかもしれませんが例外はございます。
例えば回復を目的に神社の木や石に潜む良くない霊は存在します。
神社はパワースポットとされることが多いですが実は人間だけでなく、霊にとってもパワースポットとしてなり得るものです。
霊にとっても良いパワースポットは色々と「効く」のです。
むしろ、霊は人間よりもはるかにスピリチュアルで霊的な存在。
だからこそ、スピリチュアルで霊的なパワーに溢れているパワースポットは人間以上に効くことが多いです。
特に病院のように回復目的で神社に訪れる霊は多いです。
ただし、良くない霊は結界で弾かれるか、結界内(神域内)に入っても絶えられなくなってすぐに出ていくものですが、その結界の力が届きにくいのが、自然産物の中です。
ですが結界の力だけでなく、パワースポットのパワーも同じように届きにくいので、温泉地に滞在して湯治をするかのように、そこに根を張りしばらく滞在する良くない霊がおります。
木や石に良くない霊が宿っていても、その良くない木はほとんど外には漏れ出ないのでたとえ霊感が強い方でも気づかない事が多いです。
ですので、そのような方も良くない霊が潜んだ石をうっかりと持ち帰ってしまう、ということは十分あるのです。
そしてその石をお守りのように大切に保存してしまうとその家や、その家に住む人に取り憑いてしまう恐れがございます。
神社で持ち帰っても良いものとは?
オフィシャルに売られているお守りや御朱印、お札などはもちろん持ち帰っても何も問題ございません。
こちらは自然産物ではなく、人間が作り人間が売っている人工物ですからね。
そして目に見えない「パワー」も同じです。
また、「ゴミ」が落ちていたらこちらも積極的に持ち帰るようにしましょう。
大変信じがたいことではありますが、境内の中でもタバコの吸い殻などのゴミを目撃することはよくあります。
神聖な境内でポイ捨てするなどとても罰当たりな行為ですが、気にしない方は気にしないのでしょう。
石や木の枝とは違う、明らかにゴミと思われるものを見つけたらすぐに拾って持ち帰るようにしましょう(実際筆者はそうしております)
神様は参拝客のことを見ていないようでしっかりと見ております。
そのような良い行為は神様の高い評価につながり、願いの成就につながったり、特別なご利益を得やすくなります。
持ち帰るのはNGでも触るのはOK
特に御神木には(触れるのが可能であれば)しっかりと触るようにしましょう。
御神木には神力や精霊、または神そのものが宿っていることがございます。
その神力や力を触れることで得られることがございます。
ですので穢れを持った状態で触れないようにするのが最低限のマナーとなります。
まずは神社参拝前から穢れを落とす儀式は行うべきです。
最後に
神社のものを勝手に持ち帰ってはいけない理由、ご理解いただけたでしょうか?
普段は決して良くないことをしないという方でも思わぬ気の緩みや同行者の誘いなどで、つい良くないことをしてしまうということがあります。
そのようなことにはならないように、神社内は特に
「これは良いか良くないか」
の判断を抜かりなく行っていくようにしましょう。
それがあなたのためでもあり、神様のためでもあります。
