今回は日本の神であるイザナギノミコトについて解説して参ります。
イザナギノミコトについて
表記は伊邪那岐、伊弉諾、伊耶那岐
本記事ではわかりやすくカタカナで表記させていただきます。
イザナギノミコトはイザナミと共に日本国土を誕生させた神で、アマテラスオオミカミ、スサノオノミコトなどの親神です。
イザナギノミコトと関連性の高い神様
まずあげられるのが蛭子命(ひるこのみこと)です。
蛭子命とは『古事記』において国産み(くにうみ)の際、イザナギノミコトとイザナミとの間に生まれた最初の神です。
流された蛭子神が流れ着いたという伝説は日本各地に残っていますが、えびす様と同一視されている神の名前でもあります。
他にはタケミカズチ様もイザナギノミコトと関連性が高い神です。
「古事記」「日本書紀」によりますと、イザナギノミコト、イザナミの両神より生まれた火の神カグツチより誕生された、最強の武神とされており、最高の勝負の神様として祀られております。
宝くじ引きで大勝される方々はやはり、多くの場合このような強い神様に守られております。
また、イザナギノミコトと同列に語られるイザナミも外せません。
イザナギノミコトと同じく、日本国土を誕生させた「国産み」の神です。
イザナギノミコトのご利益について
国生みの女神として全国各地に「ご縁」を生じてきたことから「縁結び」の神とされております。
また、多くの神様を生んだことから、子宝、恋愛成就、夫婦和合、安産祈願
など、主に恋愛関連のご利益が多いです。
イザナギノミコトは縁結びの神さま。そして出雲大社は縁結びの神社⛩。神さまと神社のことがよくわかる『キャラ絵で学ぶ!神道図鑑』(すばる舎)
Twitterで知り合ったいとうみつるさんにイラストを描いていただき、Twitterで知り合ったS野さんが校正してくださいました。Twitterの縁結びにも感謝の1冊です! pic.twitter.com/zG6SzVcGpR
— 中野健彦/出版プロデューサー (@booklinkage) July 20, 2020
イザナギノミコトが祀られている神社に参拝前に行ってほしいこと
それはシンプルで「塩を使ったお清め」です。
塩を使ったお清めを行うことで得られるご利益も強まるとされております。
塩は、『清めの塩』と呼ばれるほど神道などでも重宝されておりますが、玄関前にもよく盛り塩が今も置かれておりますよね。
古くから日本人は、塩に穢れを祓う特別な力があると信じてきました。
塩の元となる母なる海は全てを包み込み、浄化をする存在。
海は、偉大さ、優しさ、荒々しさなどから神聖な場所として知られてきました。
特別な祭儀の時以外でも、穢れを感じた時などに塩を撒かれる人はよく見かけます。
海が不浄なものを洗い流してくれる。
そういう風に考えられていたのです。
これを禊(みそぎ)といいます。
塩による祓い清めの由来として考えられるものは、古事記に記されている、イザナギノミコトノ命の物語からです。
黄泉の国から帰られた命が心身に異常なまでの強い穢れを感じられ、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊祓いなされた故事に基づいているのです。
すなわ即ち、海水による禊です。
このことからも、塩に特別な力があると考えられ、塩水はもちろん、塩のみによる祓え清めの文化が生まれたと言われております。
もちろん、汚れを洗い流す水にも祓え清めの力があると信じられてきました。
また、今ではスーパーマーケットなどでは塩を簡単に買うことができますが、昔は大変貴重品でした。
海から取ってきた魚も、塩付けすることで保存をすることができたからです。
つまり、塩→腐敗しない→浄化と言うことも由来の一つでもありますね。
また、大和言葉では「塩」のことを「しいほ」と呼びます。
「しいほ」の「しい」とは「息」を表現した言葉です。「しいほ」の「ほ」は「炎」「火」を表現しています。
「しいほ」で息、つまり呼吸しているエネルギーの元、生命の元素、と言う意味になります。
普段、食用として使っている塩ですが、豆知識をお話させて頂きました。
そしてイザナギノミコトご本人も塩とは密接な関わりがあるとされております。
だからこそ塩を使ったお清めが良いのです。
塩を使ったお清めの仕方
まずはシンプルにひとつまみの塩をなめる方法
これが一番おすすめです。
この清めの塩は霊魂にある不純物を取り除く役割がございます。
不純物が取り除かれ、浄化された霊魂であればよりご利益の馴染みが速くなる効果もあります。
イザナギノミコトとのエピソード
両神山という山をあなたはご存知でしょうか?
秩父の山奥にある山岳信仰の霊峰でございます。
名前の通り、この山には日本創生の神であるイザナギノミコトとイザナミという二人の神が祀られております。
イザナギノミコトとイザナミは国だけでなく、大地・海・森・動物、そして人間と様々なものを生み出してきました。
そして今もお二人による「創生」は行われております。
例えば山火事などで森林が失われればそのたび、新たらしい木々を創生しているのです。
再生のサイクルはお二人が作り出しているといっても過言ではありません。
私もイザナギノミコトとイザナミのお二人には大変お世話になっており、よく創生の頼みごとをしております。
例えば台風があると多くの木々がなぎ倒され、多くの森に住む動物の命が失われてしまいます。
ですから自然のサイクルが狂わないように、森の動物達の生態系が狂わないように、と自然災害が起こるたびに両神山に登り、お二人に創生のお願いをしているのです。
そしていつもお二人はこの願いを広い心を持って受け入れてくださいます。
私が知る限り最もイザナギノミコトとイザナミと繋がれる確率が高いのがこの両神山の中腹に位置する
「両神神社」でございます。
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ただし、この両神神社までは車でアクセスできないので自分の足でアクセスするしか手はございません。
ですが両神神社までは鎖場もある本格的な登山道を使って歩かなければなりません。
一般の方の足で3〜4時間はかかる上に、両神山は埼玉県の山の中ではダントツで遭難件数が多い山でございます。
ですので生半可な気持ちや体力での入山、参拝はお控えください。
最後に
国産みの神とだけあってその性格はとてもスゥイート。
偉大なる母といった存在と私は認識しております。
そして今後イザナギノミコトが祀られている神社に参拝する際には是非本記事中でお伝えしたアドバイスを実践するようにしてみてください。