今回は多くの神社に祭られている菅原道真公の歴史やご利益などを解説して参ります。
菅原道真公について
今は学問の神として広く知られるようになった菅原道真公
学問、文筆の神としての天神信仰が一般的に広く浸透したのは、江戸時代にまで遡ります。
ですが神霊としてのスタートは恨みを残して非業の死をとげた人間の怨霊としてでした。
しかし、徐々に怨霊の力と政治家で優秀な学者・文人だった生前の道真と結びつけられていき、やがては神格化されるようになりました。
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毎月25日の天神の日について
毎月25日が天神の日、ということをご存知でしたか?
これは菅原道真の誕生日が旧暦6月25日、命日が旧暦2月25日であることに由来しており、毎月25日は「天神」の縁日となったのです。
「天神」とは天の神、すなわち天変地異を支配する神様のことですね。
では学問の神様として親しまれている「菅原道真」が、「天神様」であるということは、どういうことでしょうか。
菅原道真公は日本の平安時代における貴族であり学者であり、漢詩人であり政治家でもあり、今でこそ学問の神様として広く知られるお方ですが、菅原道真亡き後に天変地異が多発したため、菅原道真が天変地異を支配していると考えられ、天神として信仰対象となっていったのです。
その、菅原道真が生まれ、没した日がどちらも25日であったことから毎月25日が天神の日となったともされており、中でも1月25日は新しく年が明けて初めて訪れる天神の日。
初天神とも言われ「鷽(うそ)替え神事」が行われます。
鷽(うそ)替え神事とは?
普段、私達が知らず知らずのうちに使ってしまう「不実」「事実でないこと」を、天神様の「まこと」に替えていただき、正しい幸運を招く神事が「鷽替え神事」です。
また、これまでに遭った良くないことを不実とし、これからがより良いものとなるように祈念して行われます。
…
つまり、人生を逆転させていく好機が鷽替え神事となります。
「鷽替えの神事」はそういった、苦しさと幸福を取り替えていくためにあります。
天神様もとい菅原道真は「反転」がとても得意な神様です。
ですので菅原道真を味方につけることでができればあなたの苦しさは喜びとなり、不幸は幸福になっていくのです。
実際、菅原道真のお力添えを受けてこれまでの苦しさの多くを幸福と取り替えられていった方を私は何人も知っております。
そしてそれまで全く菅原道真公とご縁が無かったとしても、この神事が良いきっかけとなります。
鷽替え神事にて菅原道真公と繋がったという方はかなり多いのです。
菅原道真公による反転は素晴らしいの一言です。
まるでオセロのようにパタパタと音を立てて、これまでがひっくり返され始めていくことになるのです。
苦しかったこれまでを黒として、幸福な日々は白。
どんなに中央が黒で埋められていても、隅を取ってしまえば一気に白へ、ひっくり返していくことが可能なのです。
梅干しに宿る?
菅原道真公と言えば、全国的にも有名なパワースポットである太宰府天満宮に祀られている学問の神様として有名で天神様という異名も持っているのは説明した通りですが
そんな太宰府天満宮の境内には梅干しの種を納める「梅の種納め所」という一風変わったスポットがございます。
昔から、梅干しの種には神様が宿っているとされていました。
この梅の種納め所も種を粗末に扱わぬようにと、江戸時代に設けられたものです。
ですが最近では、梅干しの種に神様がいると信じている方は少ないですし、ただのゴミとして棄てられています。
しかし今も梅干しの種に神様が宿ることは少なくありません。
これには梅には素晴らしいパワーが宿っていることと密接な関係がございます。
梅の力は人間だけのものではなく、神様も重宝するようなものだったのです。
特に神様が求めているのは「浄化」の力となります。
そして菅原道真公には梅に関するこのようなエピソードがございます。
菅原道真公の五条の邸宅の庭前には梅があり、公は常に梅を眺めての生活を送っていたそうで、梅には特別な思い入れがあるようなのです。
ですので梅干しの種に菅原道真公の分霊が宿る確率も高いとされております。
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菅原道真公のご利益とは?
学問の神様で知られる菅原道真公ですのでそのご利益として最も有名なのが
学業成就
です。
確かに菅原道真公には他の神にはない人と努力と学業を結びつける特別な神通力があるとされております。
そして他にも実は優れたご利益があるのはあまり知られておりません。
一つは「厄除け」
その人の深い所(深層)にまで根付いた厄もしっかりと落とすことができるとされております。
そして上記でもお伝えしたような不幸を幸福に変えるような「反転」も得意としております。
なお、本ブログで紹介した菅原道真公を祭っている神社はこちらのリンクを参照ください。
最後に
菅原道真公=学問の神で学業成就のご利益が得られるというイメージがあまりにも強いですが実はそれだけではございません。
お伝えしたように厄除けや反転といったご利益もしっかりと得られます。
ですので菅原道真公が祭っている神社は学生さんだけでなく、全ての方が訪れるべきと言えます。