今回は静岡県、伊豆市にある浄蓮の滝の解説をさせていただきます。
浄蓮の滝とは
伊豆を代表する名瀑です。
石川さゆりさんの名曲『天城越え』の歌詞にも登場することで非常に有名で、その大きさは県内随一と言われています
アクセス
マイカー
伊豆半島の中心部を通る国道413号線沿いにあり、アクセスは非常に分かりやすいです。
駐車場に関しては浄蓮の滝観光センター駐車場(第1〜第3駐車場まで合計約100台)が利用可能です。
筆者は平日に車でアクセスしましたが、余裕で止められました。
沼津方面からは東名沼津ICまたは新東名長泉沼津ICより、伊豆縦貫自動車道・伊豆中央道を経由して約50分〜1時間。
修善寺方面からは 国道136号・414号経由で約20分。
下田・河津方面からは天城峠を越えて約40分〜50分。
公共交通機関
中伊豆の玄関口である修善寺駅からバスを利用するのが一般的です。
基本ルートは伊豆箱根鉄道「修善寺駅」 5番乗り場から東海バスに乗車。
行き先は「河津駅」行き または 「湯ヶ島温泉」行き など。
下車駅:「浄蓮の滝」バス停
所要時間・料金:
所要時間: 約35分
運賃: 片道 1,000円
支払い: SuicaやPASMOなどの交通系ICカードが利用可能です。
河津方面から来る場合は伊豆急行「河津駅」から修善寺駅行きのバスに乗車し、約45分。
修善寺駅からのバスは1時間に1〜2本程度です。あらかじめ時刻表を確認しておくことをおすすめします
料金
無料
営業時間
駐車場と公衆トイレは24時間開放されています(観光センターの営業は8:30〜16:30頃)。
実際に歩いてみた様子
駐車場から浄蓮の滝の案内は出ております。
滝まではかなり下っていきます。
駐車場やバス停から滝つぼまでは、約200段の急な階段を降りる必要があります。
途中には不動明王が祀られております。
不動明王は、仏道からそれる者を左手の索(鎖や網)で縛って連れ戻し、邪悪へ誘惑する心を右手の剣で断ち切るとされています。
さらに、破壊と再生の守護神ともされ、天候を左右し、風水害や干ばつでは加持祈祷の尊像とされました。
仕事や勉学、そして人生で心が弱った時、また風水害など災難にあった時など、左の真言を唱えることで、浄蓮の滝の激しい水音や揺るぎない岩壁が、必ずや迷いを断ち切り、苦難を乗り越える勇気を与えてくれると信じられてきました。
また、こちらの浄蓮の滝だけでなく滝には不動明王は欠かせない存在でもあります。
詳細はこちらを。
こちらが浄蓮の滝となります。
駐車場からゆっくり歩いても10分ほどです。
案外あっけなく到着してしまいましたね。
そしてこの滝の落差もすごいですが目を奪われるのが滝壺の美しいエメラルドグリーンです。
なんとも神秘的な色ですが、こちらは天城の原生林に蓄えられた水は、非常に不純物が少なく透明度が高いのが特徴です。
太陽光が水の中に入ると、波長の短い青い光が水分子によって散乱されやすくなります。
水が深く、かつ透明であるほど、この青みが強調されて見えるのです。
そして浄蓮の滝の滝壺は約15mと非常に深いです。
浅い場所では底の石の色が見えますが、深くなるにつれて赤い光(波長の長い光)が水に吸収され、深い青や緑の色合いだけが私たちの目に届くようになります。
このような条件が揃う滝はそうそう多くなく、貴重です。
そして浄蓮の滝は豊かな樹木やハイコモチシダなどに囲まれています。
滝の周囲にある鮮やかな木々の緑色が、鏡のような水面に映り込むことで、単なる「青」ではなく「エメラルドグリーン」や「濃い緑」を含んだ深みのある色に見えるのです。
ハイコモチシダは、国外では中国南部・台湾からヒマラヤにかけて分布しますが、国内では九州南部と伊豆半島に分布するのみです。
このシダは、1917年に国内ではじめて当地浄蓮の滝で群落が発見されたため別名をジョウレンシダといいます。
浄蓮の滝の両側玄武岩の断崖及びその近くに群生して見えるのがハイコモチシダです。
その特徴は胞子でふえる以外に、葉の先端近くの中軸の裏側に米粒大から指頭大の褐色の鱗片におおわれた不定芽(無性芽)を1個から3個生じ、これが地面に接すると鮮紅色の新芽を生じ、新しい個体となる珍種です。
そして見逃せないのが浄蓮の滝の左で繊細な輝きを見せる滝です。
こちらは伏流水によるものです。
浄蓮の滝は、約1万7000年前の火山活動でできた玄武岩の崖です。
溶岩が冷えて固まる際にできた多くの隙間や、柱状節理の割れ目に蓄えられた雨水などが、崖の途中から染み出して小さな滝となって落ちています。
岩盤を通ってくるため、メインの滝に負けないほど透明度が高く、非常に清らかな水です。
筆者取材時は晴天が続いた後に訪れたので、このぐらいの水量でしたが雨の後はもっとよりはっきりと現れ、絹糸のような繊細な姿を見せてくれます。
下流には、天城の清らかな湧水を利用したわさび田が広がっているのも特徴です。
上のビジターセンターではわさび関連の商品もたくさん販売されており、筆者はわさびのりを購入しました。
1年を通じて水温が約16C前後に保たれているため、高品質な天城わさびが育つのに適した環境なようです。
浄蓮の滝の評価
アクセスの良さ
アクセス面は上記の通り、比較的良好です。
特に車だとアクセスが楽で駐車場も無料で広いのでお車をお持ちの方は車でのアクセスをお勧めします
ドライブのついでにも訪れやすい場所にありますよ。
ただし、帰りの200段の階段は足腰の良くない方や体力に自信がない方には少々きついかもしれません。
階段はしっかりとしておりますが雨上がりなどは滑りやすいかもしれませんので、歩きやすいスニーカーがおすすめです。
雰囲気
自然の豊かさ
透明度やその落差についれ上記で触れましたが浄蓮の滝最大の特徴は、滝の背後に広が 玄武岩の柱状節理 です。
この柱状節理は人工物のように整った形をしており、自然が作ったとは思えない規則性が写真映えするポイントです。
また、シダ植物や苔が多く湿度が高いのも特徴ですね。
夏でも気温が低めで天然の避暑地になり、マイナスイオンを体感しやすい環境と言えます。
そのためチルアウトやクールダウン、また浄化効果、デトックス効果なども高いように感じられました。
ご利益
評価:3
浄化について触れましたが、他のよくある滝の浄化効果と異なり、浄蓮の滝にはホワイトノイズ効果が確かに感じられました。
すべての周波数が均等に混ざった「シャー」という一定のノイズ音で、周囲の騒音をかき消す「サウンドマスキング効果」により、高い安眠・リラックス・集中力向上効果が期待できるというもの。
浄蓮の滝のすぐ近くまで近づけるというわけではないのですが、圧倒的な水量と落差から遠くからでも音量が凄まじいのですよ。
そこからホワイトノイズ効果が生まれるのです。
思考が止まりやすい、滞りやすいという方には特に大きなご利益が得られるかと思いますよ。
総評
「日本の滝百選」にも名を連ねるだけのことはある素晴らしい名爆でした。
その見た目だけでなく、他の滝では得られにくいホワイトノイズ効果もあるのですからこの効果を期待して訪れるのも良いでしょう。