今回は神奈川県座間市にある座間神社の解説をさせていただきます。
座間神社とは
座間神社(ざまじんじゃ)は、神奈川県座間市に鎮座する、長い歴史と豊かな自然に恵まれた神社です。
相模の飯綱さまとして古くから親しまれており、特にペット祈願や美しい眺望で知られています。
今回は実際に取材し主な特徴や見どころをまとめました。
アクセス
公共交通機関
最寄り駅から徒歩圏内ですので、電車での参拝も便利です。
最寄り駅はJR相模線「相武台下駅」
駅から徒歩約5分です。
マイカー
神社には無料の駐車場が用意されています。
車で参拝される際はこちらを利用できます。
第一駐車場: 神社のすぐ隣に位置しており、アクセスが最もスムーズです。
第二駐車場: 神社の近くに位置しています。
大きな行事(ひな祭り期間など)がある際は、駐車場が非常に混雑したり、利用制限がかかる場合があります。
神社の入り口付近は道が狭い箇所があるため、運転には注意が必要です。
また、神社会館すいめいという施設も境内に隣接しており、駐車場が併設されています。
御朱印について
通常御朱印: 500円
限定御朱印・切り絵御朱印: 1,000円前後
※以前は300円でしたが、現在は500円〜が一般的となっています。
授与場所と時間は境内にあるこちらの社務所にていただけます(伊奴寝子社の御朱印もこちらで一括して受け付けています)。
時間: 9:00 〜 16:00ごろ(参拝自体は17:00まで可能ですが、御朱印の受付は早めに閉まる場合があるため、16時までの到着が安心です)。
境内の様子
鳥居

鳥居をくぐると拝殿
正面に五月人形や兜がずらりと展示されていますね。これは座間神社の大きな特徴の一つです。

座間神社では、3月には石段に飾られる「ひな祭り」が有名ですが、端午の節句に合わせてこのように拝殿に兜などを飾る取り組みも行っています。
ビニールで保護されているのは、屋外(拝殿の軒下)という環境で大切なお人形や兜を雨風から守るための配慮だと思われます。
また、非常に立派な社殿の造りがわかります。

鈴の上の梁の部分には、見事な龍の彫刻が施されています。
また、両サイドの柱の上部には木鼻と呼ばれる獅子の彫刻もあり、江戸時代からの伝統的な建築様式を感じさせます。
境内には他にもさまざまなものがあります。
こちらは 夫婦榧
2本の榧の木が寄り添うように立っていることから、古くから「夫婦和合」「縁結び」「結婚成就」の象徴として信仰されています。

こちらは結の神
「恋人たちの縁」「人と人との縁」「友だちとの縁」と書かれている通り、恋愛だけでなく、あらゆる良好な人間関係を繋いでくれる場所として親しまれています。

座間神社の神社会館すいめいのすぐそばに立つ椎の御神木も見どころです。
この木の大きな特徴と見どころは以下の通りです。
立て札にもある通り、樹齢約300年以上とされるブナ科のシイノキです。
幹の表面にある大きな「コブ」や、ゴツゴツとした樹皮が、300年という長い年月を生き抜いてきた生命力を物語っています。
また、 画面に収まりきらないほど大きく横に広がった枝が、神社の建物を守るように覆いかぶさっており、境内に豊かな木陰と安らぎを与えています。

鐘楼。
神社に鐘があるのは少し珍しく感じられるかもしれませんが、これには神仏習合の名残や、座間神社ならではの特徴があります。

こちらは御神水

座間神社の起源は、今から約1400年以上前の欽明天皇の時代にさかのぼります。
当時、この周辺で悪疫(流行病)が蔓延した際、この地に湧き出る水を飲んだ人々がたちまち病が癒えたという伝説があります。これが神社建立のきっかけとなったと言われています。
場所は神社会館すいめいの脇、少し坂を下りたような場所にあります。
今でもこの水を求めて遠方から来られる方もいらっしゃるそうです。参拝の際は、この歴史ある御神水に触れて、その清らかなエネルギーを感じてみるのも良いかもしれませんね。
伊奴寝子社
かつて座間で畜産や養蚕が盛んだった頃、家畜を疫病から守るために祀られていた歴史があります。
現代では、犬や猫をはじめとする全てのペットの健康と幸せを願う場所として親しまれています。

こちらでは一般的な狛犬ではなく、可愛らしい犬と猫の石像が鎮座しています。


ペットと一緒に写真を撮るのに人気の場所です公式SNSでも参拝に来たペットたちの様子が紹介されるなど、非常にオープンで温かい雰囲気です。


雰囲気
拝殿の見事な龍の彫刻や、どっしりと根を張る樹齢300年のシイノキ、そして1400年前の伝説を今に伝える御神水。
これらからは、座間の地を長く見守ってきた圧倒的な歴史の重みと、背筋が伸びるような神聖な空気が伝わってきました。
ビニールに守られた五月人形や、かつて石段を彩ったであろうひな祭りの気配も季節の行事を大切にし、参拝者を飽きさせないおもてなしの心と、地域に根ざした明るい活気が境内の端々に溢れてもいましたね。
そしてハート型オブジェや、飼い主たちの願いが詰まった伊奴寝子社の絵馬には、人間同士の縁だけでなく、言葉を持たないペットたちまでをも家族として包み込む、現代的でフラットな優しさがありました。
一歩足を踏み入れれば歴史の厳かさに包まれ、少し歩けば可愛らしい動物たちの姿に頬が緩む。
そんな、心のリセットと優しさのチャージが同時に叶う場所のように感じましたよ。
自然の豊かさ
境内にどっしりと根を下ろしている御神木のシイノキは、樹齢300年を超え、その大きな枝ぶりが空を覆うほどです。
こうした巨木が残っていることは、ここが長い年月、風雨や開発から守られてきた豊かな森の一部であることを示しています。
取材時に深呼吸をしてみると、木の香りと清々しい空気を感じることができましたよ。
また、御神水の湧き出し口が象徴するように、この地は非常に豊かな地下水に恵まれていることも伺えました。
鬱蒼とした木々に囲まれた斜面から絶え間なく水が湧き出る様子は、古来より続く自然の循環を肌で感じさせてくれます。
水の音と木々のざわめきが、都会の喧騒を忘れさせてくれる天然のヒーリングスポットとなっています。
そして座間神社は相模川に面した河岸段丘の高台に位置しています。そのため、境内からは丹沢・大山連峰や富士山まで見渡せるダイナミックな景観が広がっています。
ご利益
評価:4
まず、身体健全・病気平癒は座間神社の最も根本的な御利益です。
そして特筆すべきは全国的にも珍しい「伊奴寝子社(いぬねこしゃ)」による御利益です。
対象は犬、猫をはじめとする全ての愛しい生き物たち。
御利益としては 怪我や病気の平癒、疫病除け、大切な家族であるペットが幸せに天寿を全うすることですね。
また、夫婦榧や結いの神に宿る御利益もございます。
良縁成就、夫婦円満、恋愛成就、子授け。
そして武相総鎮護(ぶそうそうちんご)としての格式高い力による御利益も見逃せません。
鐘を撞くことで「心の曇りを払い、平和と幸運を呼び込む」とも言われています。
総評
座間神社の魅力を一言で表すなら、1400年の歴史が醸し出す品格と、現代の暮らしを慈しむ温もりが絶妙に溶け合った、懐の深いスポットです。
特にペットを飼われている方にはおすすめですよ。