神社にいる動物で鳩や猫についで遭遇率が高いのが「牛」です。
最も牛の場合は生きた個体ではなく「像」ですが・・・
全てのことには意味がありますので、もちろん神社に牛がいることにも意味があります。
今回はそれについて詳しく解説して参ります。
なぜ神社には牛(の像)があるのか?
菅原道真公の使いだから
牛はおっとりしていていつも草ばかり食べているイメージがあるかもしれません。
しかし牛は賢い動物でもあり、日本では学問の神である菅原道真公と深い関係があるとされております。
その関係性については以下を参照ください。
菅原道真公は承和12年(845年)乙丑6月25日丑の日に生まれた。
丑年生まれであったため、牛をかわいがっていた。
左遷により大宰府に赴く途中、牛の鳴き声で刺客から逃れることができた。
道真公は延喜3年(903年)2月25日丑の日に亡くなった。
道真公の「遺骸を牛車にのせて人にひかせず、牛の赴くところにとどめよ」という遺言により、遺体は道真の住んでいた榎社から牛車で運ばれたが、四堂という場所で牛が動かなくなったため、その地を墓地として埋葬した。
延喜5年(905年)の乙丑8月19日、門弟である味酒安行は道真を埋葬した場所に神廟を建てた。それが安楽寺であり、のちの太宰府天満宮の本殿である。
「北野天神縁起絵巻」では牛車で道真公の亡骸を運び、牛がうずくまる横で埋葬するための穴を掘る場面が描かれている。御神牛の多くが臥牛像であるのはここからきている。
のちに道真が神として祀られると、雷神であると同時に農業の守り神としても信仰されてきたが、農耕において牛は重要な働き手であることから、天満宮では神の使いとして信仰の対象となった。
天神様の正式な神号「天満大自在天神」の由来とされる仏教の守護神「大自在天」は白牛に乗っている。 WIKIより引用
これを見るとまさに菅原道真公と牛は切っても切れない関係にあると言って良いでしょう。
ですので菅原道真公が祀られている神社には撫で牛があるのです。
災いを取り除き、幸福を到来させる不思議な力があるから
なぜ神社(特に天満宮とされる所)には牛の石像(撫で牛)があるのかというと、牛は多産豊饒の神の使いとして崇められてきた存在だからということも大きいです。
あまり知られておりませんが牛の持つスピリチュアルな力は災いを取り除き、幸福を到来させるとされております。
また、自分の良くないところを撫でることでそこが良くなるともされております。
だからこそ参拝者にもその効果が授かるように牛の化身を置くようになったのです。
撫で牛がある神社で有名なのはこちらでしょうか。
今年も残りあと半月😊🌿
本年の感謝を込めて
振り返ろうと思います🙏🏻✨丑年の元旦に仕上げました㊗️🎍🐃
『菅原道真公』
道真公は学問の神様🌿✍️🏻
神使の撫で牛は
病を癒すそうです🐃🌸令和3年
皆様の善き年を祈りました🙏🏻🌿💫✨#113枚目 #水彩画#絵描きさんと繋がりたい#アトリエの系譜 pic.twitter.com/fhAVWzy0Og— いろはす もも (@irohasu_momo_kh) December 15, 2021
牛は「勤勉さ」の象徴だから
古来より家畜として牛は人間に純情で黙々と働いてくれます。
そのため牛は「勤勉さ」の象徴でもあります。
そして日本人もまた「勤勉」であることで有名ですね。
つまり日本人の国民性と牛は相性が非常に良いのです。
だからこそ、日本の神社では牛は快く受け入れられていると言えましょう。
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牛は「力強さ」をもたらしてくれる稀有な動物だから
特に魔神マヒシャの化身、魔神ヤマの乗り物とされている水牛はパワフルで自分の体よりも遥かに大きな水車でも楽に動かせることができます。
その勤勉さもあって今も田園地帯での貴重な労働力になっております。
その力強さは見る人間にも移っていくとされております。
人でもエネルギッシュでパワフルな人を見ると自分も元気になるものですが、それは動物でも同じことです。
特に動物は人間よりも遥かにエネルギーで満ち溢れており力も強いので、力の強い動物を見るだけでもエネルギーで満ち溢れることがあります。
動物といえばアニマルセラピーが有名ですが動物は癒すだけの存在ではないのです。
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牛は「未来への成功」を齎してくれるから
牛は動きは遅いものの堅実な努力家です。
一歩一歩確実に前へと進んでくれます。
すぐに結果を求めて失敗や挫折するタイプの方とは相性が良く、そのような方には牛の守護動物霊がつきやすいとされております。
そして未来への成功や幸福を求め多くの人(参拝客)がやってくる神社とも相性が良いのです。
だからこそ神社にはよく撫で牛が設置されているのです。
最後に
牛は神(菅原道真公)の使いであるとても素晴らしい動物です。
撫で牛は名前通り「撫でる」ことで初めてその効果が得られるとされておりますので、撫で牛が設置してある神社に訪れた際はしっかりと撫でるようにしましょう。
